手摘みで収穫したブドウは100%全房で、温度管理を行わずに、ステンレスタンクで野生酵母のみで自発的にアルコール発酵。マセレーションはルモンタージュで約2 週間。その後、引き続きコンクリートタンクでシュール・リーの状態で自発的なマロ発酵と熟成。SO2 やその他の醸造添加物は一切加えずに醸造。収穫翌年の夏から秋に無清澄、ノンフィルターで瓶詰め。SO2 は瓶詰め後のワインのネガティブな反応を避けるために、瓶詰め時に限り必要最小限のみ添加。
2020 ヴィンテージは9/6 に収穫。総生産量14,000 本。2022 年4 月時点のSO2 トータルは50mg /l。アルコール度数は12.5 度。
味わい:紫のエッジを備えたルビーレッドの色合い。スミレやリコリス、新鮮なレッド・フルーツや紫の果物などを思わせる心地良い香りと風味。アタックは柔らかく、しなやかなタンニンと酸とのバランスが良く取れた味わい。口中には瑞々しい果実の旨味とジューシーさがじんわりと広がり、⾧く心地良い余韻にはアーモンドを感じさせると風味が残る。
ドリアーニ 2021 二コラ・アルターレ【赤】品種:ドルチェット 新鮮な赤いフルーツとお花の香り
ニコラ・アルターレはエリオ・アルターレの甥にあたります。(厳密に言うと、ニコラ・アルターレの祖父とエリオ・アルターレの父(ジュゼッペ)が兄弟。日本語の親族の呼び名で「いとこ違い」になります。)そもそもアルターレ家はドリアーニが在所でした。エリオ・アルターレの祖父で、ニコラの曾祖父にあたるジュゼッペが1948 年にバローロのラ・モッラに移り住み、そこで畑を購入してカンティーナを創設したのがエリオ・アルターレのワイナリーの起源です。⼀方、ニコラの家系のアルターレ家は現在でもドリアーニに住み続けています。ニコラの⾃宅はドリアーニにあり、所有畑は⾃宅の周囲に広がっています。栽培面積は2.65 ヘクタール。ネッビオーロ、ドルチェット、バルベーラの3 品種を栽培しています。ドルチェットが2ha、ネッビオーロが0.38ha、バルベーラが0.27ha です。2015 ヴィンテージが初ヴィンテージで、ドリアーニ(ドルチェット)のみが造られました。2017 ヴィンテージからはランゲ・ネッビオーロ、そして、2018 ヴィンテージからはランゲ・バルベーラも⼿掛け始めました。