醸造:手摘みで収穫したブドウを除梗し、品種毎別々にステンレスタンクで野生酵母のみでアルコール発酵。果皮とともにマセラシオン。マセラシオンはアンフュージョンで行い、マセラシオンの期間が 2 ヶ月間。圧搾後、引き続きステンレスタンクで自発的なマロ発酵と熟成。瓶詰め前に 2 品種をアッサンブラージュし、無清澄・無濾過で瓶詰め。SO2は瓶詰め時に限り必要最小限のみ添加。
2023 ヴィンテ-ジの収穫日はソーヴィニョンが 9/7、セミヨンが 9/8。総生産量 1,600 本。アルコール度数13.5度。2025年6月時点の SO2 トータルは検出限界値(10mg/l以下)で検出されず。
「Couci-Couça クゥシ・クゥサ」とは、フランス語で「まあまあ、どうにかこうにか」という意味です。
2020 年に初めてこのマセラシオンのキュヴェを造った時に、手探りでやっと造ることができたので、このように命名したそうです。
クゥシ クゥサ 2022 ル・プレ・ヴェール 【白・オレンジ】品種:ソーヴィニョン・ブラン 70%、セミヨン30%(オレンジ)
Le Pré Vert ル・プレ・ヴェ-ルは、Guillaume Jacquemin ギョーム・ジャックマンが妻の Yasuko ヤスコと共に 2017 年に南西地方に創設したドメーヌです。ボルドーの様々なシャトーでワインを造り、オーストラリアやアメリカでの醸造経験もあるギヨームは、自身でワイン造りをしたいという想いにかられ、妻のヤスコとともに、丘の上で、家とセラーとブドウ畑が森に囲まれていると言う条件を満たす場所を探していました。2017 年、二人はベ ル ジ ュ ラ ッ ク の Razac deSaussignac ラーザック・ド・ソシニャックのコミューンに、その理想に叶う素晴らしい場所を見つけて移住。ワイン造りを始めたのです。自然とワインを愛する二人は、すぐに畑をビオとビオディナミ農法に転換。無耕起、無肥料で栽培を行っています。ビオディナミの調剤の他に、空豆やクローバー、セレアルなどを緑肥として畑に撒いています。また、畑と周辺の生物と植物の調和、そして気候変動に対応するため、畑の周辺に生け垣を作り、果樹を植えています。
ブドウ畑の周りには池や林があり、魚が泳ぎ、蛙、イモリ、オケラ、アメンボなどが生息しています。鴨などの野鳥も飛来します。また野生のプルーンやサクランボ、栗など様々な木々の茂る林には猪や鹿、キツネやウサギがいて、時々畑にも現れます。Le Pré Vert ル・プレ・
ヴェ-ルとはフランス語で緑の草原と言う意味です。二人は、緑が溢れる生き生きとしたこの地で、その年のブドウの出来に合わせたワインを造りたいとの想いから、ドメーヌ名をル・プレ・ヴェ-ルとしたとのことです。栽培面積は 6 ヘクタールで、ブドウ畑はドルドーニュ河を見下ろす丘陵の斜面に位置しています。土壌は、石灰岩の母岩で、表土はシレックスと泥灰土。栽培品種はメルロー、カベルネ・フラン、マルベック、セミヨン、ソーヴィニョン・ブラン、マンサン・ノワール、マルセラン、フェル・ザルバドゥ、ユニ・ブラン、コロンバール、シュナン・ブランなど 11 品種を栽培しています。
温暖化対策と病害対策のため、特に病害に弱いメルローを、糖度が上がりにくい古代来種のブドウに、少しずつ植え替えをしています。秋には羊を放牧して雑草の駆除を行います。羊の糞はそのまま畑の肥料になります。
手摘みしたブドウは野生酵母のみで自発的に発酵され、醸造添加物は一切加えずに醸造されます。発酵はステンレスタンクもしくはファイバータンクで行われ、熟成後、無清澄、ノンフィルターで瓶詰めされます。亜硫酸は無添加、もしくは必要な場合に限り、瓶詰め時に最小限添加するのみです。ドメーヌでは、辛口の白ワインから軽い赤、ロゼ、しっかりとした赤、マセラシオンの白、甘口ワインまで、バラエティーに富んだキュヴェを手掛けています。ル・プレ・ヴェ-ルのワインは、どれもみずみずしくフレッシュで、美しくしなやか味わいが特徴です。

