畑の標高は250〜300m、シルト、粘土、砂利を含む土壌です。栽植密度は5,000本/ha、仕立てはギヨーです。収穫は9月末から10月初旬にかけて手摘みで行います。フルーティなアロマを引き出すため、アルコール発酵前に15時間、低温マセラシオンを行います。発酵は温度コントロールしながらコンクリートタンクで行います。綺麗な澱と共に同じコンクリートタンクで5ヶ月熟成させます。洋梨やパンの皮の香ばしいニュアンスに加え、セージやマジョラムを思わせるさわやかなハーブの要素が感じられます。口に含むと柑橘系の果実に加え、わずかにアーモンドの要素が感じられます。かすかに塩味を感じるしなやかな口当たり、しっかりとしたボディ、長い余韻があるため、しっかりとした味わいのお料理にも合わせられます。
プローペ コッリ アプルティーニ ペコリーノ 2023 ヴェレノージ【白】品種:ペコリーノ 低温マセラシオンとスキンコンタクトで豊かな果実味
「1984年若い二人が、アスコリ ピチェーノでゼロからワイン造りをスタート」 当時アンジェラは20歳、夫のエルコレ は25歳でした。親は跡を継ぐことを望みましたが、自分たちがやりたい仕事で成功したいと考えました。僅か9haの畑で、ロッソ ピチェーノ イル ブレッチャローロとファレーリオの二種のみでスタートしました。当初は資金も無く、親の援助も得られず、ワイン造りの知識もなく、産地としても無名だったため、今日のような成功を収めるまでには大変な苦労がありました。昼は畑とセラーで働き、夜は懸命にワイン造りの勉強をしました。現在、家族経営のワイナリーとしてはマルケ州で2番目の規模となり、世界48ヶ国に輸出するまでとなりました
「アドリア海とアペニン山脈に挟まれた、葡萄栽培に理想的な環境」 畑は全てが斜面に位置します。日中は日当たりがよく葡萄を湿気から守り、冷たい海風が吹き抜け、雨が降っても葡萄を乾かします。日夜の寒暖差が激しく、ワインに豊かな香りと酸をもたらします。
「土着品種へのこだわり」 赤はサンジョヴェーゼとモンテプルチャーノをブレンドしていることが特徴です。白は、地葡萄のペコリーノやパッセリーナを使用します。それは、自分の故郷とその葡萄を愛しているからです。また、人々に分かりやすく、品種の個性が際立つことも理由です。
「スタンダードクラスはヴェレノージを知るきっかけ」 全てのワインについて同じ姿勢で向き合い、同じ労力をかけています。それは、エントリーレベルのワインは、幅広い人々の元に届き、ヴェレノージのワインを知るきっかけとなる名刺のようなものだと考えるからです。また自分が造りたいスタイルに合わせるのではなく、ワインが語りかける声に耳を傾け、ワインの個性に沿った造りを心がけています。<評価>
評価 ヒュー ジョンソンの「ポケット ワイン ブック2019」ではロッソ ピチェーノの最良の生産者として掲載。イタリアワインのガイドとして名高い「ガンベロ ロッソ」等で毎年のように高評価。

