リューデイ : 南ボジョレーの Ternand テルナンの村にある Ronzière ロンジエール標高 400m の南西向き斜面で、粘土石灰と玄武岩の土壌。樹齢 30 年のシャルドネがビオロジックで栽培されている。剪定法はグイヨ式で、植樹比率は 1ha 当たり 5000 本。
醸造:手摘みで収穫したブドウをダイレクトプレスし、デブルバージュ(前清澄)は行わずに、グラスウールのタンクで野生酵母で自発的に発酵。SO2 やその他の醸造添加物は一切加えずに醸造。温度管理も一切行わない。発酵後、引き続きタンクでマロ発酵と熟成。熟成後、無清澄・ノンフィルターで瓶詰め。SO2 は瓶詰め時に限り必要最小限のみ添加。 2023 ヴィンテージのアルコール度数は 11 度。2025 年 2 月時点の SO2 トータルは 25mg/l。
フュナンビュル 2023 レ・リベール・テール(バティスト・ナイラン)【白】品種:シャルドネ 職人的ブドウ生産者からの買い付けブドウ
リヨン近郊で、感性を刺激してくれるナチュラルワインを造るバティスト・ナイランが新たな挑戦に乗り出しました。「Les Libère-Terres レ・リベール・テール」と名付けられたプロジェクトです。プロジェクトは、ワインと土地に対する深い情熱に突き動かされたバティストによって 2023 年に誕生しました。
『Les Libère-Terres レ・リベール・テール』という名前は、フランス語で「自由主義者」を意味する『Libertaires』と、「大地を解放する」を意味する『Libérer la terre』という言葉を巧みに掛け合わせたものです。レ・リベール・テールは、バティストのドメーヌが近年直面し続けている困難から生まれました。というのも、ドメーヌでは近年、雹や霜などの壊滅的な気象現象によって大きな被害を受け、収穫量が大幅に減少し、ドメーヌとしての持続可能性が脅かされているからです。そして、世界はますます予測不可能な気象条件に直面して
います。数多くのヴィニュロン達が、ワイン造りへの情熱を存続させるために、持続可能な解決策を見つけなければならない状況に置かれています。「自然と、そして献身的に自然を尊重しながらブドウを育むヴィニュロンに対して敬意を表しながら、気候災害による制約から
自身を解放したい。」これがプロジェクトの願望でありエッセンスです。こうしてレ・リベール・テールのアイデアが誕生したというわけです。レ・リベール・テールは、地場品種と地域のワインの隠された宝石を発見し、その価値を広め高めることを目的としたミクロネゴスのプロジェクトです。特に南ボジョレーの地元のワイン生産者達に焦点を当てています。彼らはアルティザン(職人的)ヴィニュロンであり、「自
然を絶対的に尊重する」という、バティスト・ナイランと全く同じく哲学を共有しています。バティストは、彼らと緊密に連携し、力を合わせて、過小評価されがちであまり知られていないこの地域のテロワールの豊かさと多様性を明らかにするために奔走・努力しています。このアプローチは、敬意と調和のある関係によってパートナーシップが育まれるという長期的なビジョンに立脚しています。レ・リベール・テールの名前で造られるワインは、バティストの献身的な協力の下、パートナーであるビオまたはビオディナミのヴィニュロンが栽培したブドウを、バティスト・ナイランが自身の醸造所で、ドメーヌで行っているのと全く同じナチュラルな手法で醸造しています。レ・リベール・テールの目標は、ブドウのエッセンスとテロワールの独自性、そして仲間のヴィニュロンの丹念な努力をボトル 1 本 1 本にしっかりと凝縮することです。そして、誠実で本物のワインを消費者に提供することによって、ブドウが育まれたテロワールの潜在能力を最大限に引き出すことです。加えて、ヴィニュロン達のワイン造りへの情熱を未来に向けて存続させ続けるということです。