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早朝に手摘みして収穫したブドウを畑と醸造所で各 1 回ずつ選果。除梗 せずに 100%全房で、ブドウに付着している野生酵母のみでステンレスタンクでアルコール 発酵。酵素や培養酵母、酒石酸、濃縮物、矯正剤、安定剤などの醸造添加物は一切 付け加えずに醸造。マセラションはアンフュージョンでソフトに行う。圧搾後、228 リットルの バリック(古樽)に移してマロラクティック発酵と熟成。熟成中はバトナージュも澱引きを行 わず、無清澄・無濾過で瓶詰め。SO2 も無添加。 2022 年物の収穫日は 9 月 12 日。2023 年 5 月時点での SO2 トータルは 39mg/l。 アルコール度数 12.5 度。総生産量は 8,000 本。 *例年このキュヴェはドメーヌが所有する、2001 年植樹、標高 250m、3.5ha の単一区 画のピノ・ノワールをベースに造られますが、2022年は知人の地主のビオロジックの畑を、フ ェルマージュで借りて、ドメーヌで耕作して収穫したピノ・ノワールがアッサンブラージュされてい ます。このため、エチケットには、ネゴシアン名義の会社名である ARVINS アルヴァンの記載 があります。またデメテールの認証はありません。(ドメーヌの畑はデメテールの認証を受け ていますが、借りている知人の畑はビオの認証のみのため)。

ピノ・ノワール 2022 クロヴァロン【赤】品種:ピノ・ノワール グリオットの風味で豊満な味わい

SKU: 2333
¥3,630 通常価格
¥3,267セール価格
色、味わい: 赤 ミディアムボディ
  • ドメーヌ・ド・クロヴァロンはCatherine Roque カトリーヌ・ロックによって1985 年に創設されました。建築家をしていたカトリーヌは、フォジェールの北隣の村Bedarieux ベタリューに畑付きの自宅を1985 年に購入。ブドウ栽培とワイン造りを独学で学びながらドメーヌの経営を始めました。当時、畑にはアラモンといったラングドックの大量生産用のブドウが植えられていましたが、ドメーヌは標高250~400 メートルの高地で、ラングドックでも冷涼なミクロクリマで、畑は北向きの緩やかな斜面に位置していました。このため、南仏の品種よりも、冷涼は気候の品種が向くと直感したカトリーヌは、1985 年にシャルドネ、1988 年にヴィオニエ、1989 年にはピノ・ノワ-ルを植樹していきました。ヴィオニエなどは、ドメーヌ・ジョルジュ・ヴェルネイの畑に出向き、穂木を譲り受けてドメーヌの畑に植樹するほどの情熱を傾けて栽培を始めました。また、ピノ・ノワールに関しては、ラングドックで初めてピノ・ノワールが植樹したのが、ドメーヌ・ド・クロヴァロンでした。というのも、当時、まだピノ・ノワールはヴァン・ド・ペイ・ドックの指定品種に認定されていなかったのです。自身の畑におけるピノ・ノワールの可能性を信じたカトリーヌは、INAO に陳情を働きかけ、最初は実験という名目で許可を得てピノ・ノワールを栽培していきました。その後、ドメーヌで栽培されたピノ・ノワールから造られたワインの品質の高さが認められたことによって、ピノ・ノワールはヴァン・ド・ペイ・ドックの品種として正式にINAO に認められるようになったのです。つまりカトリーヌは南仏のピノ・ノワールのパイオニアであり、母である存在なのです。
    現在の栽培面積は11ha で赤ワイン用2 品種、白ワイン用8 品種が栽培されています。畑は品種毎11 区画に分かれ、1ha超える区画はピノ・ノワールの2 区画とヴィオニエの1 区画のみで、その他は全て1ha 以下の小さな区画になっています。ドメーヌのブドウ畑は北向きのすり鉢状になっています。ちょうど谷の出口に位置するため、標高1000m に達するMonts de L'Orb オルブ山と、Larzac ラルザック台地から冷たい空気が吹き付けてきます。また、畑の南には石灰岩の断崖があって、ブドウ畑を海からの暑い空気から遮断しています。こうして、北の品種に向いた冷涼なミクロクリマが形成されているのです。一方、この畑の南側にある石灰岩の断崖が巨大な貯水槽の役目も果たしているため、地中7~10mにある母岩の上を地下水が流れ、ブドウ木に安定的に水分が補給されます。ピノ・ノワールは特に水のストレスに非常に敏感であるため、栽培に最適な環境が揃っているというわけです。また、畑の地質は、この地域では珍しいマグネシウムが豊富なドロマイト石灰岩土壌の地層であるため、豊かなミネラルがワインに表現されることも大きな特徴です。ドメーヌ名のClovallon クロヴァロンとは、南仏の方言で「谷あいの窪地」を意味します。設立当時、ドメーヌの建物があった場所が、谷あいの窪地に位置していたためこの名前が付けられました。2016 年からは、イタリアのアンジェロ・ガヤ、タスマニアのステファノ・ルビアナ、スイスのビオディナミの大御所マリー=テレーズ・シャパーズなどで修行したカトリーヌの娘のAlix アリックスがドメーヌの全権を任され、新たな取り組みを始めています。

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