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2016 ヴィンテージからマセレーションを施してオレンジワインとしてリリースし始めたキュヴェ。 アペラシオン: Vin de France ヴァン・ド・フランス 品種: リースリング 65%、クレレット・デュ・ラングドック 15%、ヴィオニエ 10%、プティ・マン サン&プティット・アルヴィーヌ 10%(畑でフィールドブレンドされるため、厳密な比率はドメー ヌでも不明だそうです) 醸造について: 手摘みで収穫したブドウを完全に除梗し、全ての品種をブレンドして地 中に埋めたアンフォラでブドウに付着している野生酵母のみで発酵。引き続き 11 ヶ月間の ⾧期のマセラションと熟成。この間にマロ発酵は完全に実施。酵素や培養酵母、酒石酸、 濃縮物、矯正剤、安定剤、SO2 などの醸造添加物は一切付け加えずに醸造。無清澄・ 無濾過、SO2 も無添加で瓶詰め。 2021 年物の収穫日はリースリング、ヴィオニエ、プティ・マンサン&プティット・アルヴィーヌが 9/22、クレレット・デュ・ラングドック 9/23。アルコール度数 12.5 度。総生産量 1,300 本。2023 年 11 月実施の分析では SO2 は検出されず。 *ネックシールの V.O は Vin Orange(オレンジワイン)の略称です。

レ・ゾリエージュ 2021 クロヴァロン【オレンジ】品種:リースリング65%、クレレット・デュ・ラングドック15%、ヴィオニエ10%、プティ・マンサンなど

SKU: 2455
¥5,390 通常価格
¥4,851セール価格
色、味わい: オレンジ 辛口
  • ドメーヌ・ド・クロヴァロンはCatherine Roque カトリーヌ・ロックによって1985 年に創設されました。建築家をしていたカトリーヌは、フォジェールの北隣の村Bedarieux ベタリューに畑付きの自宅を1985 年に購入。ブドウ栽培とワイン造りを独学で学びながらドメーヌの経営を始めました。当時、畑にはアラモンといったラングドックの大量生産用のブドウが植えられていましたが、ドメーヌは標高250~400 メートルの高地で、ラングドックでも冷涼なミクロクリマで、畑は北向きの緩やかな斜面に位置していました。このため、南仏の品種よりも、冷涼は気候の品種が向くと直感したカトリーヌは、1985 年にシャルドネ、1988 年にヴィオニエ、1989 年にはピノ・ノワ-ルを植樹していきました。ヴィオニエなどは、ドメーヌ・ジョルジュ・ヴェルネイの畑に出向き、穂木を譲り受けてドメーヌの畑に植樹するほどの情熱を傾けて栽培を始めました。また、ピノ・ノワールに関しては、ラングドックで初めてピノ・ノワールが植樹したのが、ドメーヌ・ド・クロヴァロンでした。というのも、当時、まだピノ・ノワールはヴァン・ド・ペイ・ドックの指定品種に認定されていなかったのです。自身の畑におけるピノ・ノワールの可能性を信じたカトリーヌは、INAO に陳情を働きかけ、最初は実験という名目で許可を得てピノ・ノワールを栽培していきました。その後、ドメーヌで栽培されたピノ・ノワールから造られたワインの品質の高さが認められたことによって、ピノ・ノワールはヴァン・ド・ペイ・ドックの品種として正式にINAO に認められるようになったのです。つまりカトリーヌは南仏のピノ・ノワールのパイオニアであり、母である存在なのです。
    現在の栽培面積は11ha で赤ワイン用2 品種、白ワイン用8 品種が栽培されています。畑は品種毎11 区画に分かれ、1ha超える区画はピノ・ノワールの2 区画とヴィオニエの1 区画のみで、その他は全て1ha 以下の小さな区画になっています。ドメーヌのブドウ畑は北向きのすり鉢状になっています。ちょうど谷の出口に位置するため、標高1000m に達するMonts de L'Orb オルブ山と、Larzac ラルザック台地から冷たい空気が吹き付けてきます。また、畑の南には石灰岩の断崖があって、ブドウ畑を海からの暑い空気から遮断しています。こうして、北の品種に向いた冷涼なミクロクリマが形成されているのです。一方、この畑の南側にある石灰岩の断崖が巨大な貯水槽の役目も果たしているため、地中7~10mにある母岩の上を地下水が流れ、ブドウ木に安定的に水分が補給されます。ピノ・ノワールは特に水のストレスに非常に敏感であるため、栽培に最適な環境が揃っているというわけです。また、畑の地質は、この地域では珍しいマグネシウムが豊富なドロマイト石灰岩土壌の地層であるため、豊かなミネラルがワインに表現されることも大きな特徴です。ドメーヌ名のClovallon クロヴァロンとは、南仏の方言で「谷あいの窪地」を意味します。設立当時、ドメーヌの建物があった場所が、谷あいの窪地に位置していたためこの名前が付けられました。2016 年からは、イタリアのアンジェロ・ガヤ、タスマニアのステファノ・ルビアナ、スイスのビオディナミの大御所マリー=テレーズ・シャパーズなどで修行したカトリーヌの娘のAlix アリックスがドメーヌの全権を任され、新たな取り組みを始めています。

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