醸造:手摘みで収穫したブドウを 100%全房で、グラスウールのタンクで野生酵母のみで自発的にアルコ-ル発酵を行う。醸造添加物や SO2 は一切加えずに醸造。マセラシオンは足による櫂入れと小さなバケツを使ったピジャージュのみでソフトに抽出。圧搾後、引き続きタンクで自発的なマロ発酵とシュール・リーの状態で 11 ヶ月熟成。無清澄・無濾過、SO2 も無添加で、重力を利用して自然に瓶詰め。
現行ロットは 2022 ヴィンテージ。収穫日は 9/16, 9/21, 9/26, 9/27, 9/29, 9/30。総生産量 11,000 本。アルコール度数は 12.5 度。2023 年 12 月時点の SO2 トータルは 17mg/l
『L’Appel du Large ラペル・デュ・ラルジュ』とは、フランス語で「海の呼び声」という意味。フランスの詩人シャルル・ボードレールが、放浪する旅人を描いた詩のタイトルでもある。セドリック・フルーリーが、ヴィニュロンになる前、国際 NGO の仕事で世界各国を旅していたことから、ワインの名前にしたそうです。
レ ゴーシェ ラペル・デュ・ラルジュ 2022【赤】品種:ピノ・ドニス
生産者情報:パリのランジュヴァンでナチュールに開眼したロワールの新星Les Gauchersレ・ゴーシェLes Gauchersレ・ゴーシェ国際NGO から転身してナチュラルワイン造りにレ・ゴーシェは、セドリック・フルーリーは 2017 年にロワールのコトー・デュ・ヴァンドモワに設立したナチュラルワインのドメーヌです。セドリックはパリの学生時代に、ジャン・ピエール・ロビノのレストラン、ランジュヴァンで叔父がシェフをしていたため頻繁に通ってナチュラルワイン好きになりました。その後、国際 NGO の仕事でマリやイエメン、アフガニスタンなどで 15 年間働いていましたが、休暇やヴァカンスにはフランスに戻り、クロ・テュ・ブッフのティエリーピュズラやラ・グラップリのルノー・ゲティエの下で収穫や醸造を経験しました。ロワールのナチュールの先人達の下で修業して独立その後、本格的にナチュラルワイン造りに携わりたいと考え、NGO の仕事を止め、ドメーヌ・ド・モントリューのエミール・エレディアの下で働きました。そして、2017 年に地元に小さな畑を購入して、僅か 1 樽から自身のワイン造りをスタートしました。ビオディナミの手法を取り入れたセドリックのワインはとても活力があり、明るくさわやかで、同時に正確さを備えた味わいです。フランス各地のナチュラルワインショップやパリのナチュラルワインのレストランで販売されている他、デンマーク、オランダ、スイスなどにも輸出されています。パリのランジュヴァンでナチュールに開眼したロワールの新星Les Gauchersレ・ゴーシェLes Gauchersレ・ゴーシェドメーヌについてCedric Fleury セドリック・フルーリーはロワールのヴァンドーム出身。1990 年代パリでの学生時代に、ジャン・ピエール・ロビノのパリのレストラン、ランジュヴァンで彼の叔父がシェフをしていたため頻繁に通ってナチュラルワイン好きになりました。その後、経済学を修めたセドリックは、国際 NGO の仕事でマリやイエメン、アフガニスタンなどで 15 年間働いていました。しかし、この間にも、休暇やヴァカンスなどにはフランスに戻り、ロワールのクロ・テュ・ブッフのティエリーピュズラの下で収穫、ラ・グラップリのルノー・ゲティエの下で醸造などを経験しました。2013 年に、本格的にナチュラルワイン造りに携わりたいと考え、NGO の仕事を辞めてフランスに戻り、アンボワーズの醸造学校に入学。ドメーヌ・ド・モントリューのエミール・エレディアの下で 2 年間働いた後、2017 年に地元で 2.6 ヘクタールの畑を購入して、ヴァンドーム近郊の Thoré la Rochette トレ・ラ・ロシェットに自身のドメーヌ『Les Gauchers レ・ゴーシェ』を立ち上げて独立しました。レ・ゴーシとはフランス語で『左利きの人達』という意味です。セドリックも彼の娘も左利きのため、このように命名したのだそうです。初ヴィンテージは 2017年で、僅か 1 樽の生産量からスタートしました。畑と栽培についてドメーヌの畑は、前オーナーが植樹をした約 20 年前からビオロジックで栽培されていてエコサートの認証を受けています。畑はコトー・デュ・ヴァンドモワ域内の標高 115 メートルの真南向きのコート(斜面)に位置しています。大きく以下の 2 つの区画に分かれていて、土壌は表土がシレックス混じりの粘土。母岩が石灰(テュフォー)となっています。 Montrieuxモントリュー: 栽培面積1ha(ピノ・ドニス0.5ha、ピノ・ノワール0.25ha、カベルネ・フラン 0.25ha)。平均樹齢 19 年。 La Pente des Coutis ラ・ポント・デ・クティ 栽培面積 1.6ha(シュナン・ブラン)平均樹齢 18 年。ドメーヌでは厳密なビオディナミではありませんが、ビオディナミで使われる、スギナ、イラクサ、ノコギリ草などの調剤を効果的に使って栽培を行っています。畑は年に 2 回耕耘し、畝の間にはカバークロップを生やしています。また、収穫後には羊を放牧して自然な雑草駆除(羊が雑草を食む)を行っています。ブドウ木は剪定と芽かきを行った後は、除葉もグリーン・ハーヴェストも行いません。生物多様性の促進のために、知人の養蜂家とコラボレーションして区画の横に養蜂箱を設置するなどの試みをしています。醸造とワインについて収穫は手摘みでその場で厳格に選果されます。その後、Thoré la Rochette トレ・ラ・ロシェットにある洞窟を改装したドメーヌの醸造所に運ばれて醸造が行われます。ワインは野生酵母で自発的に発酵させ、醸造添加物や SO2 は一切加えずに醸造されます。熟成後、無清澄、ノンフィルター、SO2 も無添加で、重力を利用して自然に瓶詰めされます。セドリックのワインはとても活力があり、明るくさわやかで、同時に非常に正確さを備えた味わいです。セドリックは、今でもラ・グラップリのルノー・ゲティエと、元ドメーヌ・ド・モントリューのエミール・エレディアと非常に仲が良く、頻繁に会ってワイン造りについての考えや哲学について意見交換をしています。ちなみに現在、エミール・エレディアはドメーヌ・ド・モントリューを離れ、ラングドックでドメーヌを経営。夫のクリスチャン・ショサールを亡くしたドメーヌ・ル・ブリゾーのナタリー・ゴビシェールと再婚し、ナタリーが営むネゴス、ナナ・ヴァンにブドウを提供しています。セドリックのワインは、フランス各地のナチュラルワインショップやパリのナチュラルワインのレストランで販売されている他、デンマーク、オランダ、スイスなどにも輸出されています。