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1982 年のデビュー以降、Old Vine Red(オールド・ヴァイン・レッド)は、隠れた熱狂的なファンが多く、かつてソノマやメンドシーノ郡の古樹の畑において盛ん行われていた、フィールド・ブレンド(混植混醸)を再現しています。ブレンドはジンファンデル主体で、複数の畑のブドウを手で選果し、ユニークで明るい印象でありつつもしっかりとしたストラクチャーの赤ワインに仕上げています。マリエッタは、北米のフィールド・ブレンドの文化を確立し、新しい道を切り開いた先駆者的な造り手です。

 

生産者情報:

マリエッタ・セラーズはクリス・ビルブロ(Chris Bilbro)がソノマのドライ・クリーク・ヴァレーに1978 年に創業したワイナリーです。
マリエッタという名前は、クリスの叔母の名前です。クリスは彼女が作る手料理が大好きで、いつも台所仕事のお手伝いをしていました。マリエッタと叔父の食卓には常にワインがあり、クリスは家族の幸せの根底には美味しいお食事とお酒があるものだと感じながら育ちました。


大人になったクリスは1975 年に叔父が所有していたバンディエラ(Bandiera)というワイナリーの株式を一部購入し、経営に関わります。その3 年後、自身のワイナリーを夢見たクリスはバンディエラの株式を売却し、得た資金を使いマリエッタ・セラーズを創業します。カリフォルニア全土を走り回り、古樹の畑を見つけては栽培農家に頭を下げて、ハイクオリティのブドウの調達に励みました。そして遂に、クリスが描いた夢が「Old Vine Red」という形で産声を上げます。


クリスは創業当初から、幹がグニャグニャにねじれ曲がった存在感のある株仕立ての古樹に興味を持ち、これらから収穫したブドウをヴィンテージに構わずブレンドをして、コストパフォマンスに優れた一つの赤ワインを造り上げることをコンセプトに設定しました。当時カリフォルニアでは、「カベルネ・ソーヴィニョン」や「シャルドネ」等、主要ブドウ品種が明確にラベルに記載されたワインをリリースするのが主流になり始めた時代で、ノン・ヴィンテージブレンドの赤ワインを造るというビジョンは極めて無謀でした。背景にはクリスの、消費者にはブドウ品種やヴィンテージ等に着目するよりも、ワインを飲む事の楽しさや喜びを感じて欲しいという強い思いがありました。


クリスの販促活動も一風変わっており、自分で狩った野生のイノシシの肉からソーセージを作り、このソーセージとマリエッタのワインを各地で振る舞う事で「食卓とワイン」の重要性をアピールしながら販売促進をしました。この地道な営業活動とワインの確かな味が実を結び、キセキの如く「Old Vine Red」の名前は瞬く間にアメリカ全国に広まりました。「気軽に飲める激ウマ赤ワイン」としてアメリカを代表するデイリー・ワインのブランドとなった「Old Vine Red」の成功によりマリエッタ・セラーズは軌道に乗り、1990 年にはワイナリーの拠点をガイザーヴィルに移し、自社畑を追加で購入します。2012 年、クリスはマリエッタの所有権とワイン造りを次男のスコット・ビルブロ(Scot)に任せる形で引退し、2019 年1月に他界します。


UC Davis 校を卒業したスコットは父の魂を継ぎ、値段と質のバランスを常に意識した「飲む側」の心を忘れないワインを造りを続けています。スコットの代からは、ブドウのソーシングを可能な限り自社畑をメインに行い、鮮明でフレッシュ感あふれるワインを造りだしています。2017 年には、米ワイン・エンスージアスト誌のフィーチャー記事において、今後のワイン業界において「流行を仕掛ける40 歳以下の40 名の醸造家」の一人に選ばれました。
スコットの兄Jake はロシアン・リヴァー・ヴァレーのジンファンデルで有名なLimerickLane のオーナー醸造家として、弟のSam はメンドシーノにおいてイタリア品種のパイオニアとして知られるIdlewild のオーナー醸造家として共にワイン業界で活躍しています。偉大な父クリスの志は、3 人の息子によって引き継がれています。

マリエッタ オールド・ヴァイン・レッド ロット73 カリフォルニア【赤】Gv:ジンファンデル他 ソノマやメンドシーノ郡の古樹の畑で盛んであった混植混醸再現

SKU: 5087
¥3,300 通常価格
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色、味わい: 赤 フルボディ
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